2018/01/11(藤岡幹大さんと変拍子セッションの話)

ギタリストの藤岡幹大さんが亡くなった。

唐突すぎていまだ実感が湧かないのと、僕の頭の回転が遅いので、

 

ドラムの雑賀さんから

「藤岡さん、死んじゃったよ」

とLINEが来たときも、

 

 

そしてその翌日、棺桶の中の藤岡さんを見たときも、

涙一つ出なかったです。

 

 

たぶん雑賀さんのLINEが、

 

「藤岡さん、次の変拍子セッション、別件で出られないって」

 

くらいに

 

頭の中で自動変換されてたと思う。

 

 

が、

3日たち、4日たち、今、

 

そういえば藤岡さん変拍子セッション始めたころにあんなこと言ってたなとか

 

グレフルの楽屋でみんなですげーアホな話してたなとか

 

ボーカル斉藤さんとのやりとりとか

 

そしてSNSに雑賀さんが上の昔の写真あげてて、

 

藤岡さんと、時間と、仲間と、自分がセットで思い出されてくと

 

気づいたら涙が止まらなくなっていました。

 

 

 

またこの写真見たら不思議とボーカルの斉藤さんに会いたくなってしまった。

 

みんなで会ったら、みんなで泣いちゃいそうだ。。

そしてそこで藤岡さんも一緒に泣いてさえいそうなくらい、

実感がわいてない。

 

 

なんか全然寝れないから4時過ぎてるのにまだこのブログ書いてる。

 

 

 

あ、すいません、マジでとりとめなく話つづいてくんで

なんにもまとまりませんから、長いのだめな人はこのへんでぐーーーんって

最後までスクロールしてください(笑)

 

 

 

でも不思議で、泣いてると何に泣いてるのかよくわからなくなる。

 

藤岡さんが亡くなったことに泣いてるのか、

 

あの頃の自分を懐かしむ思いで自分中心に泣いてるような気にもなって

自分て嫌なやつだなーとか妙な気分になる。

 

 

 

 

歳をとると時間が経つのが速く感じるから、

その計算でいくと悲しい時間てどんどん短縮されるはずなのに

 

仲間の死の重みというか圧力って、どんどん増してくのかなあて思う。

 

 

といいながら、「仲間」と呼べる人が亡くなったのって

僕の人生でたぶん初めて。

 

 

 

すごい不思議な感覚です。

 

 

「残された身にもなってみてよ」って

 

 

人生で初めて思いました。

 

 

 

宇宙の時間考えたら

藤岡さんが亡くなったタイミングも、

自分が死ぬタイミングも

ほとんど誤差の範囲なのになー、、、

 

 

悲しいわ。。

 

 

 

藤岡さんが死んだことって

自分が80歳くらいになったらどう思うのかなーて思う。

くっそハゲ散らかして、よっぼよぼの自分と

若い藤岡さんの写真見比べて少しうらやましくなったりすんのかなーとか。

藤岡さんの遺影みて思った。

 

 

そうそう、こないだリーモーガン(若くして亡くなったトランペッター)のドキュメンタリー映画を見てたら、

 

同時代を生きてご存命の、もうおじいちゃんのベニーゴルソンか誰かが

リーモーガンを思い出してめっちゃ涙ぐんでたんですよね。

 

それ見たとき、

 

「え、まだ泣いちゃうの? どんだけ前なの??」

 

って思ったんですけど、たぶん僕もじいちゃんになって

藤岡さん思い出したら大泣きするんだろうなと、今回予想しました。

 

 

 

あ、あと、藤岡さんは天才だと思います。改めて。

 

僕はテレビ持ってないし

みんなが言ってるBabyMetalも小学生くらいの女の子3人が歌ってることしか知らなくて、藤岡さんは白塗りなのは知ってるんですけど、

見たことも聴いたこともありませんすいません!(マジで怒られそう笑)

 

 

だから僕にとっての藤岡さんは、一緒にバンドやってた、

ドラマー雑賀さん主催の「変拍子セッション」の藤岡さん。

 

変拍子セッションは特にインストゥルメンタル編成のとき、

ギターの藤岡さんとサックスの僕、でツーフロントみたいな感じだったから、

亡くなる直前のセッションまで、

僕自身、

 

常に50%くらいは

なんていうか

 

恐怖とずっと戦ってた感じありました。

 

主に僕と藤岡さんでソロとるからね。

 

技術的にもそうなんすけど

「あれ、この人自分より音楽のこと好きかも」っていうの感じたとき、

一番恐怖を感じるんですよね。

それってどうひっくり返っても追いつきようがない才能で。

 

藤岡さんは数少ないそれを感じる人だったなー。

 

 

初めてグレフルで藤岡さん初めて雑賀さんに紹介されて

セッションしたときは

自分がクッソ下手すぎて、終わった後、

まともに目が合わせられなかったの覚えてます。

 

 

なーんかそんなの何年も繰り返して、ここ数年かなー楽しくなってきたのは。

 

 

でも「藤岡さん、これってどうなってんすか」とか「アドバイスもらっていいすか」とか聞いたこと1回もなかったなーっていうか

藤岡さんと話したことある人はみんなそうだと思うんですけど

とてもそういうの聞けるっていうか聞く雰囲気の人じゃないんすよね(笑)

そういう感じじゃないんだよなー

 

変な人だったなー

 

 

 

あと

僕が1年半くらい前に、

あることがきっかけで8年続けてた路上演奏をやめたとき

 

おそらく唯一、藤岡さんだけが

 

「横田さん、それでもマジで続けたほうがいいと思う」て

本気の目で言ってました笑

 

いろいろ僕が説明したのに、この人正気で言ってんのかなって思いましたけど(笑)

そして、もう決めたことだから二度とやりませんけど

なんか普通の感覚の人じゃなかったな〜

 

何の得にもなんないのに

路上演奏の告知とか拾ってどんどんリツイートしてくれたりとか

ETHNIC MINORITYのこと気にかけて

演奏褒めてくれたり広めようとしてくれたりとか

ほんとに謎に、そしてスーパーナチュラルに優しい人だったなー

 

 

あと、変拍子セッション、先輩ばっかりなのに

なんかすげー上から目線なんすけど

みんなも藤岡さんにつられてうまくなってった気がする笑

 

グルーヴがどうとか、うまくなるにはとか、みんなで一っ言も話した記憶ないんですけど

 

今も、変拍子セッションみんなの演奏聴いて「うめーなー」と思ったりするんですけど

始めたころそこまでじゃなかった気がするんすよね(笑)

 

あーあ、なんかなつかしーなー

 

 

 

僕はギタリストじゃないから藤岡さんの凄さは

ギタリストのみんなほどはわかってないと思いますけどね。

 

 

でもなー藤岡さんみたいなギターのプレイスタイルの人って

聴いたことないから、

 

 

丹念に他の人をリスペクトして、

マネになったりとか、みんなと没頭するスタイルがかぶらないように敢えて避けて演奏してたのかもなーて思う。

 

僕自身がそういう気持ち強いから勝手にそう思いたがってるだけかもしれないけど。

 

 

 

だから、僕がギタリストだったとして

藤岡さんと演奏してもたぶん無駄には凹まないんじゃないかなー、

あの人はあの人の山で勝負してくるから。

あんまわかんないですけど。

 

 

一番印象残ってる藤岡さんの演奏は

なんか一回、BabyMetalの世界ツアーから帰りたてで

それこそ飛行機でグレフルに不時着して乗り込んできて弾いたようなときあったんですけど

そんときかなー。もう凄まじ過ぎて漫画みたいだった。

 

 

 

僕の1個上で、もうすぐ誕生日だったから36歳すよね藤岡さん。

 

なんかサックス的にいうと

チャーリーパーカーが35で亡くなったときも

みんなこんな感じの取り残され方だったのかもって思いました。

 

 

 

なんか失礼なことたくさん書いた気もするんすけど

ほんと死んじゃってから、

急激に尊敬の気持ちでいっぱいになりました。藤岡さん。

 

なんかもっと一緒に演って藤岡さんと同じくらい楽しそうに演奏できるようになりたかったなー。

もうちょいだったのになー!くそー!!!

 

なんだろなー、逆に今一緒にいるみんなへ

 

まじで、リスペクト忘れないで生きていこうと思いました。

 

 

 

あー藤岡さんみたいなギタリストにまた会いたいなー

 

 

会いたいなー!!!!!!

 

くそーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

藤岡さんに出会わせてくれた雑賀さんに感謝してます。ほんと。

そしてこんなに長く、藤岡さんが死ぬまで

集客とかめっちゃ工夫して毎月一緒にセッションさせてくれたことに。

 

雑賀さんと圭介さんは僕よりももっと前から藤岡さんと長くいるからな

ぼくなんかよりももっと悲しみ深いと思う

 

 

 

 

死ぬのってなんだろなー

 

葬式の帰りにベースのオギャくんが

棺桶の藤岡さん見て

「人形みたいだったよね」って言ってたの聞いて

 

 

人間て、本質的に人形なのかもな、、、、

 

ってふっと思いました。

 

 

 

入れ物っていうか。

 

 

 

というのも

藤岡さんの死んでるとこ見て、

完っっっ全に藤岡さんが

この世にいなくなったことを感じたんですね。

 

その遺体(入れ物)は藤岡さんとは思えなかった。

 

だからつまり、僕が「藤岡さ~ん」ていつも呼んでたのは

藤岡さんの体(入れ物)じゃなくて、

 

 

なんだろう

 

 

やっぱ魂とかそういうやつなんだろうなー

 

 

 

だからって、

 

今もそこに浮いてるとか、

見守ってる、とかは全く思いませんよ。

 

 

僕は藤岡さんの魂が好きだったし、

それが僕の中に入り込んでて、それを「藤岡さん」て呼んでたのかなーって、

そう思う。

そして魂は目の前から消えて、僕やみんなの中に残った。

 

 

 

人間って

体でも魂でもなくてみんなの記憶なんだろな。

そうして、そのみんなが死んだら初めて死ぬのかもしれない。

 

藤岡さんはほんとに多くの世界中の人に宿ったから

しばらく死ねないね笑

 

なんか不思議な感じだけど

内臓みたいに自分の中にいる感じがするなー

 

うーん

 

とりとめなさすぎてすいません。

 

まとめるようなもんでもないと思うので

 

このへんで。

 

 

Baby Metal聴いてみよかな笑

 

ではではまた〜

 

 

横田寛之

 

 

“2018/01/11(藤岡幹大さんと変拍子セッションの話)” への15件の返信

  1. 初めまして。心にストレートに突き刺さる文章でした。素晴らしい思い出を分け与えてくれてありがとうございます。

  2. 会社でご飯食べていて思わず泣いてしまいました。とてもいい思い出のお話と、魂のお話、そうなのかもね。って思ったら泣けてきました。
    ベビメのファンで、変拍子セッションは見に行ったことがないのですが、色んな方面からの藤岡さんのお話が知れて嬉しいです。これからもがんばってください。

  3. 素晴らしいメッセージがこもったブログありがとうごさいました。
    横田さんと藤岡さんのソロの掛け合いはほんとに凄かったなぁ。。
    変拍子の存在を知るのが遅すぎたので4回位しかみることが出来ませんでしたが、あの空間がほんとに好きでした。

    自分の中にも藤岡さんいます。
    たぶんこれからもずっと残り続けるでしょうね。

  4. 横田さんのお言葉、ストレートに届きました。素敵なブログ、ありがとうございます。
    自分はなかなか都合が付かずに、2回くらいしか変拍子には伺えてませんが、1度倒れそうになっている譜面を支えながら演奏している藤岡さんを笑いながら見ていたのを思い出します(それでもプレイはめちゃくちゃ凄いのは言うまでもなく)
    これからも、都合をつけて伺いたいと思います。

    皆さんの中に、藤岡さんは生きてますね!!
    勿論、自分の中にも!!

  5. 読んでくださり、ありがとうございます。
    ギタリストは多分途中で譜面めくれないので、
    大変なシーンよくありましたね笑!

  6. 会いたいなーというところで涙が止まりませんでした。

    もしBABYMETALを聴いてみようと思えたら個人的に次のtales of the destiniesという曲のライブ動画がおすすめです。
    この曲はライブでは東京ドームで一回やっただけなので、ライブ音源はこのときのしかないんですが、この曲のときの小神様(藤岡さん)が、個人的にめっちゃカッコよくてDVDを何度何度も観た曲なんです。

    違法アップロードですが…
    http://www.dailymotion.com/video/x5ggoil

  7. 横田さんの想い
    読ませていただきました。変拍子セッションには何度か遊びに行かせていただきましたが、みんなが楽しめる空間で毎回楽しい気持ちにさせていただいていました。
    横田さんと藤岡さんのやり取り
    少し横田さんが圧倒されている風に毎回見ていましたが、もう見れないと思うと悲しみで胸が締め付けられそうになります。でも皆さんが前を向いて
    天国の藤岡さんも笑いながらみんなが生きていくことを願っていると思うので笑いながら前に進んでいこうと思います!
    横田さん
    藤岡さんとの思い出を教えてくれて
    本当にありがとうございます

  8. 変拍子、お聴きくださりありがとうございました。
    そうですね、ぼくも前を向いて笑って生きていこうと思います!

  9. はじめまして。
    流れて流れてやってきました。
    ポツリポツリと語り始めたら、思い出がブワァーと甦ったのかな。と感じました。
    地方なものですから、いつか変拍子セッション行ってみたいなと思っていました。
    本当に残念でなりません。

    BABYMETAL是非聞いてください🎵ご覧になってください✨小神さまに変身していても、ニコニコ、左足あげたり、クネクネさせたり。きっと横田さんがご存知の藤岡さんがおられるはずです。

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